無人庵 山椒録



経営指南 2006年05月29日(月)

   牧原経営研究所“無人庵”の業務の一環として、経営コンサルタントをしている。個人経営の老舗の経営変革も、指南している。その経営指南事例を記す。
 K社の社長が、今年8月より多角化から本業に専念する経営戦略を改革する決断をして相談に乗っている。先ず以下の指摘をした。
 早々に本業回帰の新たな経営戦略を決めて、ただちに実行すべきである。経営の本質は、絶えざる変革にある。貴社が経営するH業界も同業者が撤退した衰退期から、今や成長期へと外部環境が変り、経営のチャンスと見ることである。撤退する分野の経営資源を活用して、顧客をどう取り込むか、その分野の人材をどう使って行くか早急に計画すべきである。新たな本業の深耕と拡大戦略をどうするか、それらを勘案して実行に移し、利益倍増のチャンスを手に入れよう。
 教育テレビのビジネス未来人を参考にして、若者が魅力ある店に変革しよう。この10年間が勝負の時です。
 今後、今までの経営実績データ―を分析して、具体的な経営指南を進めて行く。これからが、本番となる。
 

200回 2006年05月29日(月)

  本日満1年と11ヶ月で、無人庵ホームページに掲載の山椒録“蛙”は200回を迎えた。毎週2回の投稿を続けて来た。山椒は小粒でキリリと辛いに因み山椒録と名付けて、辛口の鋭いコラムを書く事を心掛けて来た。表題も独自色のある漢字4文字として、本文は300字余りのコラムとした。時評あり、書評あり、紀行あり、俳句ありの何でもありのコラムである。今流行りのグロブのはしりでもある。
 200回の掲載を終えて、余りに愚作の多さに恐縮するばかりである。だが、数回とは言え人の心に訴えるものがあれば、所期の目的も果したものと自惚れて、今後も書き続ける積もりである。読者の支援に縋る以外になかろう。
 

利益1兆 2006年05月23日(火)

   今日の朝刊一面に、三菱UFJ利益1兆円と大見出しが載せられていた。テレビも朝のトップニュースとして、各銀行の利益1兆円を伝えていた。景気回復による経営の改善と不良債権処理費用の繰り戻しが追い風となったと言う。
 だが、待てよ!庶民の一人としては、銀行の莫大な利益に対して、声を大にして苦言を呈したい。利益改善は、銀行の経営努力でなく、預金者へまともに金利を払わず、数十倍の貸付金利によって奪った利益であると言いたい。銀行は、ここまで利益を挙げた今こそ、銀行の社会的責任として、ただちに低金利政策の放棄を宣言して欲しい。政府も無策では、国民の信頼は、得られぬと肝に銘ずべきである!!!
 

医者不要 2006年05月21日(日)

   医者不要は、医者要らずと言う。
 最近テレビも新聞も広告宣伝は、生命保険や健康食品が、目に付く。雑誌の記事も健康に関する特集が多い。高齢化社会の到来が、健康志向を後押ししている。
 だが、健康に関する根本的な発想が、間違ってはいまいか?特別な健康食品や薬に過度に依存しているようだ。
健康の基は、適正な食事と適度な運動にある。適正な食事とは、美食・過食を避け、ご飯を中心とした野菜や魚を摂る日本食に限る。適度な運動とは、各自の体に見合った、無理のない散歩や体操を、毎日続けることだ。そして、規則正しい生活を送れば、健康そのものである。
併せて、ほんとうの自分を見つめ、心を磨けば、医者不要(医者要らず)である。先ずは、ひたすら実行することを勧める。

       *新緑の 不生の仏心 彫り余す
 

岐路迷路 2006年05月16日(火)

   北朝鮮からの麻薬が大量に密輸されていることもあって、若者を中心に麻薬被害が、蔓延している。先日もミュージシャンが麻薬所持で逮捕された。同じ日に、二度の麻薬所持常習者の別の歌い手は、1年半の実刑を宣告された。共に、元人気音楽グループの一員であった。現在は、不遇な日々を送っていると言う。先月には有名なイタリアンシェフも麻薬所持で逮捕されていた。彼は、都内にレストランを3店も経営して、時代の寵児として人気の頂点を極めていた。だが、人気故の傲慢さが招いた陥穽か、内実経営内容が苦境に立たされていたのか、麻薬の誘惑に嵌ってしまった。
 人生の岐路に立たされた際、志を忘れず苦闘の坂道を登るか、易きに流れ坂道を転げ落ちるか、どちらの道を選ぶかは、本人の決断による。3者とも後者の坂道の迷路に落ちた。岐路の迷路に踏み込まないためには、日頃愚直に生きて来たかどうかに懸かっていよう。真面目にひたすら、愚直に生きることだ。人生には、王道はない。

      鐘楼も ヒガン桜も 無一物
 

人道犯罪 2006年05月15日(月)

   北朝鮮の麻薬密輸団が逮捕されている。麻薬・偽札・拉致が北朝鮮の主な国際的不法行為となっている。偽札では、アメリカによって外国資産50億円相当を差し押さえられている。麻薬で、日本が密輸団を大量摘発して逮捕すれば、北朝鮮に大きな打撃を与えることとなろう。
 国家を挙げて、犯罪をする北朝鮮は、正にならず者国家である。こんな国を支援する国がいるから、不思議である。そんな支援を人道支援と言っているのは、理解し難い。人道支援の名を、借りた人道犯罪である。人道犯罪を犯した国が、他国の心の問題に内政干渉するのは、傲慢そのものだ。先ずは、人道犯罪をやめ、他国の内政干渉せず、民主的な国家になることだ。
 

赤字犯罪 2006年05月09日(火)

   カネボウの粉飾決算に加担した中央青山監査法人が、一部業務停止命令の発動に問われようとしている。同じ事例は、ライブドアーや木村建設にも見られる。
粉飾に到る道筋は、三者同じである。本業の赤字決算を偽装するために、粉飾決算という悪の誘惑に負けて、安易に犯罪に走っている。赤字が、経営者を狂わせ、犯罪に陥っている。これらの企業の不正を正す監査法人が、経営者の買収に乗って、不正を糊塗するとは言語道断である。
経営者は、企業の危機にこそリーダーシップを発揮して、正々堂々赤字回復に対処すべきである。監査役も企業の不正を正す気概がなければ、使命を果せまい。
拝金主義が、犯罪の温床となるようでは、日本の行末も心もとない。
 

寒川弁当 2006年05月08日(月)

   毎年4月末に相模国一之宮“寒川神社”へ、厄除け祈願に行く。神社の八方除けは、評判でいつも賑わっている。この所、日曜祭日を避け、方位の良い日に出掛けている。たまたま、去年と同じ4月26日に繰り出した。新緑の候、楠の木や柿の木々の若葉が、目に沁みる。境内の楠の大木は、いまや盛りと言わんばかりに、風を呼んで葉吹ている。
 厄除け祈願も終えて、神社の池のほとりで、いつも弁当を開く。おにぎりと卵焼きの弁当を、“寒川弁当”と自称している。中身が半熟、外が焼き目の卵焼きが、ミソである。ふんわりと握ったおにぎりにパリパリの海苔を巻いて、今年も“寒川弁当”を堪能した。
 帰途に、妻に感謝して一句捻った。

柿若葉 妻の笑顔よ 風の駅
 

古寺巡礼 2006年05月03日(水)

   今年2月の中国禅の古刹巡りを皮切りに、鎌倉5山、坂東33所観音の古寺巡礼に出掛けている。5月下旬には、奥浜名湖の臨済宗方広寺派大本山奥山方広寺、龍潭寺他、5月末には熊野三山の古寺巡礼、更に8月中旬には、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺に繰り出す予定である。
 古寺は、建築専門家としての日本建築史の教材であり、仏像彫刻修行の宝庫でもある。自然の峻厳な地に立つ、古刹は、心の故里であり、心を浄める修行道場である。身を調え、心を養うよすがとしたい。
 今回は、坂東33所観音霊場益子市にある第20番西明寺寺を巡礼した。西明寺での一句を載せる。
      緑洞の 木漏れ日秘める 西明寺
 

2百記念 2006年05月03日(水)

   ブログに先駆け、2年前より、“無人庵”ホームページのトップに、この「山椒録―蛙」にコラムを毎週2回既に192コラムを公開して、読者からコメントを受け、成果を得ている。今さら、ブログに日記を掲載するような、軽い流行には、組しない。
 しかし、200コラム掲載を期して、ブログの提案力を活用して、「山椒録―蛙」コラムを、新たに構築し直すべく、研究中である。ブログの魅力的な表現を利用して、「山椒録―蛙」コラムをブログ上に掲載して、強烈に展開したい。ブログ仲間と検討して、発表しよう。
 


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